ボリビアやペルー産のキヌアは大丈夫?国産品と比較

キヌアの生産地を紹介

 

キヌアの生産地は南米のボリビア、ペルーといったアンデス地域が中心となっています。どちらも安全性の面ではそれほど問題はないのですが、「やはり安全性の面を考えれば国産がいいかも…」なんて人もいるでしょう。

 

ここでは、それぞれの国のキヌアと国産キヌアの解説、さらには比較を行います。購入時の参考にしてください。

 

ボリビアのキヌア

アンデスに属するボリビアは5000年以上前の古代からキヌアの生産が盛んでした。雨も少なくウユニ塩湖などがある影響で普通の作物が育たないため、キヌアが唯一の作物として重宝されていたのです。

 

しかし、スペインのインカ帝国侵略後キヌアの栽培は禁止され、トウモロコシやジャガイモといった中南米原産の作物に押されて、生産量はガクンと減少しました。ボリビアが独立してキヌアが再び生産されるようになりましたが、農業技術がそれほど高くなく、生産量は伸びませんでした。

 

再び日の目を見るのは、それから長いときが経過した1990年代。アメリカ航空宇宙局(NASA)が宇宙食の素材に採用したり、ダイエットに役立つとして一気に注目を集めました。

 

その結果、世界的に需要が高まり、ボリビアのキヌアは大人気となりましたが、生産が追い付かず、ボリビアの人が食べる分のキヌアがなくなるといった状態に陥っています。そのため、キヌアの輸出を禁止するといった話まで出ているほど。ボリビアの歴史はキヌアにかなり振り回されているといっても良いでしょう。

 

ボリビアのキヌア生産地

キヌアは高度高く、土壌の塩分含有量が高いところで育てられます。ボリビアにはアンデス高地があり、ウユニ塩湖など土壌の塩分濃度の高いエリアも多いので、そういった地域での栽培が盛んです。

 

ボリビアでのキヌアの食べ方


ボリビアでは、特にアンデスの高地でキヌアが良く食べられています。基本的なレシピとしても主食としての扱いで、炊いたり茹でたりしておかずとともに食べられます。また、チチャと呼ばれるどぶろくのようなお酒の原料としても使われます。ほとんど、日本のお米と同じような扱いと言っていいでしょう。

 

ペルーのキヌア

ペルーのキヌア事情はボリビアとよく似ています。同じく古代の時代から主食として食べられていましたが、スペインの侵攻により一時姿を消し、独立してから再び注目を集めるようになります。

 

栽培されている地域もアンデスの高地となり、栽培量もボリビアとほとんど同じ。栽培量のシェアもボリビアとほとんど変わらず、二分している形となっています。

 

ペルーでのキヌアの食べ方


ペルーもボリビアと同じく主食として食べられるキヌアですが、「ソルテリート」と呼ばれるサラダに入れられたり、「ソパ・デ・キヌア」というスープに入れて飲んだりされています。

 

日本のキヌア

日本ではキヌアが流行し始めてからまだ日が浅く、栽培はほとんどされていません。ただ、一部の地域ではキヌアの栽培が徐々に始まっており、日本国内のキヌア需要にこたえるために日々研究を重ねています。

 

山梨県が国産キヌアの中心

山梨は標高が高い地域が多いため、現在のところ国産キヌアの栽培拠点となっています。「山梨県産キヌア栽培プロジェクト」も立ち上がっています。

 

栽培の取り組みは2003年ころから始まっており、現在では販売も行っています。

 

北海道での生産実験

北海道ではキヌアの栽培試験が行われている状況です。北海道大学農学部が中心となって、「北系CG1号」と呼ばれる品種をもとに品種改良を続けている段階のようです。

 

キヌアの原産国比較

 

国内産のキヌアも徐々に増えてきてはいますが、シェアとしては以下のとおりになっています。

 

 

全体のシェアとしては、まだまだ国産のキヌアは少ないというのが実情でしょう。ただ、アメリカのキヌア人気の高まりに伴って、北米のキヌア生産シェアは上がってきているので、今後日本でも増えてくる可能性は高いです。

 

価格比較

まずは、ボリビア産、ペルー産、国産のキヌアの価格比較を行います。

 

原産国 商品価格(例) 100グラム当たりの単価
ボリビア産 1kg 2500~4000円 250円~400円
ペルー産 1kg 2500~4000円 250円~400円
日本産 50g 600円 1,200円

 

価格としては、生産シェアが如実に表れた結果となっています。シェアの大きいボリビア、ペルー産については、100グラム当たりだいたい500~600円程度、大袋を購入した場合は最安で250円台となります。小袋を買うとその分高くなるので、できるだけ安くするならボリビア産、ペルー産の1kg以上の大袋を買うのがいいでしょう。

 

一方、国産はまだ生産量が少ないので、大袋販売がなく、価格も非常に高くなっています。

 

農薬使用の比較

価格と同じくらい重要なのが「農薬を使っているか」という面についてです。せっかく栄養豊富で健康によいキヌアなのに、農薬をたくさん使って栽培していると意味がないと考える人も多いでしょう。

 

イメージとしては、海外産よりも国産の方が農薬使用に気を使っていそうなイメージがありますが、実際はどうでしょうか?

 

高地のキヌアは農薬リスクが少ない

まず基本的な知識として、「キヌアは殺菌作用のあるサポニンに包まれているので、農薬はあまり必要ない」ということがあります。サポニンがあるために洗わないと食べられないのですが、むしろそれが有機栽培に役だっているという一面があるのです。

 

ただ、キヌアは基本的には高地で栽培されている農作物ですが、最近では需要の高まりとともに栽培地域が拡大されており、ボリビアやペルーの中でも比較的低地で栽培されているものもあるようです。低地の場合は害虫が発生する可能性が高地に比べて比較的高く、農薬が使われているという例もあるようです。

 

したがって、農薬がどうしても心配であれば、「JASマーク」が入った有機栽培キヌアを選択するとよいでしょう。この場合、海外産のキヌアであっても日本国内の「JAS規格」を通過しているということなので、心配はなくなります。

 

なお、JASマークには普通の「JASマーク」と「有機JASマーク」の2種類があります。より安全度が高いのは「有機JASマーク」なので、こちらに適合したキヌアを選ぶようにするとさらに安心です。

 

>>「有機JASマーク」のキヌアはこちら

 

国産キヌアは?

 

こちらも海外産キヌアと同じく、「有機JASマーク」を獲得しているかどうかがポイントです。楽天やAmazonではなかなか見つからないので生産者に直接問い合わせるなどするとよいでしょう。

 

まとめ

キヌアのシェアはいまだにボリビア・ペルーなどの原産国が大半を握っています。したがって通販などで購入する際はほとんどの場合これらの原産国の生産品となります。ただ、国内産に比べて価格が安いのと、有機JASマーク入りなら農薬などの心配もありませんので、安い価格で購入するならボリビア産、ペルー産がおすすめです。

 

ただ、国内産はまだ価格が高いですが、今後育って欲しい分野でもあります。応援の意味を込めて購入をするのもよいのではないでしょうか。

 

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