キヌアの高血圧や痛風、便秘・下痢などの病気との関係は?

キヌアを食べると高血圧や痛風などはどうなる?

 

キヌアは栄養価が高く、ダイエットだけでなく健康維持目的で食べている人も多い食品です。でも、どのような病気にどんな影響があるのかまで考えて食べている人はあまりいないのではないでしょうか?

 

ここでは、

 

病気の予防になるのか?
今かかっている病気への影響は影響はどうか?

 

これらの点に注目して、解説していきます。

キヌアと高血圧の関係

現在、高血圧の方、もしくは家族が高血圧で将来自分も…と心配な方は、「キヌアを食べて血圧に影響はないか?」という点が心配だと思います。

 

ここではキヌアと高血圧の関係について解説します。

 

高血圧の原因

まずは、高血圧の原因を押さえておきましょう。高血圧の原因はいろいろありますが、もっとも影響が強いのが「食塩のとりすぎ」となります。今、日本では味が濃いものが好き、という人が増えており、「濃い味」の食品がブームとなっていますが、それは食塩の取りすぎにつながります。そのせいで、高血圧の人が増えているというのが実態です。

 

次に影響が強いのが「肥満」です。肥満ということは食べる量が多いということですから、単純に食塩の取りすぎの可能性が高いほか、肥満になるとインスリンの分泌量が増え、全体の血液量が増えて血圧が上昇する傾向があります。

 

他にも、遺伝や運動不足、ストレスなども高血圧の原因となります。

 

キヌアを食べるとどうなる?

結論から言うと、キヌアを食べたからと言って高血圧が促進されるわけではありませんし、むしろ、改善の可能性があります。

 

キヌアには水溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維には、塩分の吸収を抑え、高血圧を予防改善する働きが認められています。

 

具体的に説明すると、水溶性食物繊維は胃の中で胃酸に触れると、カリウムを放出します。このカリウムは血液中のナトリウム(食塩)を追い出す作用を持っています。また、水溶性食物繊維自体も、小腸でナトリウムと結びついて便として排出されます。つまり、ダブル効果で食塩を減らす効果をもっており、血圧を下げることにつながるのです。

 

キヌア100グラム中に食物繊維は3.8g含まれており、これは米の10倍、そして穀物の中では食物繊維が多いとされているそばの3倍となります。

 

穀物以外の食物繊維の多い食品と比較してもかなりの分量が入っており、比較すると以下の表になります。

 

食品名 分類 食物繊維(100g中)
キヌア 穀物 3.8g
ひよこ豆 豆類 21.0g
えんどう豆 豆類 17.9g
きな粉 豆類 16.9g
ひじき 海藻類 43.3g
青のり 海藻類 38.5
しそ 野菜 7.3g
パセリ 野菜 6.8g

 

数値だけ見るとキヌアが押されているように見えますが、これは100g中に含まれる数値です。キヌアは主食になるので、食べようと思えば100グラム以上かんたんに食べることができますが、海藻類や野菜は100グラム食べるのはなかなか大変です。そのため、実際に摂取できる食物繊維は限定的です。つまり、キヌアは比較的食物繊維が摂りやすい食品ということができるのです。

 

1日に必要な食物繊維量は17~19グラムとされていますが、現代の日本人は平均して14~15グラム程度しか食物繊維を摂取していないというデータがあります。なので、キヌアを1日100グラム食べることで、必要な食物繊維をカバーすることができるのです。

 

また、キヌアは糖質制限ダイエットに向いており、肥満解消も期待できる食品です。

 

>>糖質制限ダイエットに最適な3つの理由

 

肥満が高血圧の原因になることはすでに紹介した通りですが、キヌアによってダイエットすることができれば、もう一つの高血圧リスクも解消できることになります。

 

これらの理由から、キヌアは高血圧リスクにはなりませんし、むしろ改善につながる食品であるということがわかると思います。

 

キヌアと痛風の関係

すでに痛風の発作が出てしまっていたり、尿酸値が高く食べるものに気を使っている人の場合、知らない食べ物に不安を感じるかもしれません。

 

ここでは、キヌアと痛風の関係について解説します。

 

痛風の原因

痛風は血液中の尿酸が結晶化することで起こります。当然、血中の尿酸濃度(尿酸値)が上がると痛風のリスクも高まるわけですが、この尿酸を作り出すのがプリン体です。

 

プリン体はあらゆる食品に入っていますが、とくに魚卵やエビなど特定の食品に多く含まれていることが知られています。

 

痛風予防・緩和の方法はいろいろありますが、基本的にはこの「プリン体」をできるだけ取らないようにすることが第一となります。

 

キヌアのプリン体は?

気になるキヌアのプリン体ですが、実はしっかりと計測されたデータがありません。ただ、海外の情報を検討すると、「気にするほどの量ではない」というのが現実のようです。

 

キヌアは雑穀の一種なので、その他の雑穀から検討すると100gあたり30~40mg程度のプリン体含有量となることが推測できます。つまり、米の代用としてキヌアを食べても、痛風を進行させたり、悪化させるということは考えにくいということです。

 

もちろん、キヌアを食べたからと言って体内のプリン体が減ったり、痛風が治るといったものではありません。あくまでも、「食べても大きな問題はない」という認識となります。

 

キヌアと貧血の関係

急に具合が悪くなったり、ふらふらしてしまうといった「貧血」の症状が出る人は、栄養満点のキヌアを食べることで改善しないだろうか?と期待するかもしれませんね。

 

ここではキヌアと貧血の関係について解説します。

 

貧血の原因

貧血は、血液中の赤血球や、ヘモグロビンが減少することにより、体が酸欠の状態になることです。そのせいで、息切れや動機が起こったり、だるい、動きたくないという倦怠感、さらには顔が青白くなるなどの症状が現れてきます。

 

原因としては、ダイエットなどによる鉄分・ビタミンC不足が挙げられます。そのため、特に女性に多い症状でもあります。ヘモグロビンは鉄を元に作られるタンパク質で、血が鉄の味となる要因でもあります。鉄分不足が起こるとヘモグロビンが減少し赤血球が少なくなって、酸素を運ぶ能力が不足してしまうのです。

 

キヌアは鉄分が豊富

キヌアは栄養豊富なことで知られますが、鉄分も例外ではなく、白米の5倍もの量が含まれています。

 

食品名 鉄分(100g中)
キヌア 4.0mg
白米 0.8mg
豚レバー 7.8mg
かつお 1.5mg
ほうれん草 1.4mg
ひじき 2.8mg

 

↑は鉄分の多い食品とキヌアの比較ですが、一般的に鉄分が多いと言われるレバーには及ばないものの、ほうれん草やひじきよりも優秀な数値となっています。

 

そのため、白米を抜く糖質制限ダイエットをした場合でも、キヌアで代用することで、少ない量のキヌアでもしっかりと鉄分が摂取でき、貧血予防になるのです。

 

キヌアと便秘・下痢の関係

キヌアに対して、便秘や下痢などの改善を期待している人も多いでしょう。

 

ここでは、便秘や下痢とキヌアの関係について解説します。

 

便秘・下痢の原因

便秘や下痢の原因は多岐にわたっているので、これといった原因が特定しにくいところがあります。ただ、一つ言えるのは「腸内環境」が悪化していると便秘や下痢になりやすいということ。そのため、ヨーグルトなどの乳酸菌飲料などを多めに食べている人は多いことでしょう。

 

キヌアの食物繊維が有効

「高血圧」の部分で解説しましたが、キヌアは食物繊維が豊富な食品として知られています。そして、現代の日本人は平均的に食物繊維が不足しており、キヌアを食べることで不足分を補うことができます。

 

一般的に、腸内環境を整えるためには乳酸菌が必要と言われていますが、必要なのは乳酸菌だけではありません。食物繊維は腸内の善玉菌を増やしたり、便のかさを増やして便秘解消につなげたりする作用があります。つまり、乳酸菌だけを摂取していても、食物繊維が不足しているとしっかりと効力を発揮することができないのです。

 

したがって、キヌアを食べて不足している食物繊維を摂りこむことは、よりよい腸内環境を作るのに活躍します。もちろん乳酸菌を摂るのは悪いことではないのですが、キヌアをサポート役として食べていくのは大いに役立つのです。

 

まとめ

キヌアは栄養満点の雑穀の一種ですが、ただ栄養満点なだけではなく、高血圧・貧血の予防や腸内環境改善などさまざまな利点があります。また、プリン体についても心配するほどではなく、お米などと同じ感覚で食べても問題はありません。

 

>>>キヌアの食べ方で米に混ぜるのはもう古い?